思わず涙が出るほど美しい胡蝶蘭ですが、実は育て方はとっても簡単!

胡蝶蘭

ファレノプシスの学名は、元々のギリシャ語の意味によれば「蝶のように見える蘭」を意味します。空気中の栄養分を吸収して生きることができるため、着生ランに分類されます。熱帯ラン科の大科ともいえます。

この植物は非常に特殊で、ランナーも偽鱗茎もありません。それぞれの木には、スプーンのような厚くて幅広い葉が数枚だけ生えており、根元に交互に積み重ねられています。葉の周りには太い白い気根が露出し、一部は植木鉢の外壁に張り付いており、自然の野性味にあふれています。


胡蝶蘭が開花すると、枝ごとに7~8個、多い時には12~13個もの花が咲き、60~70日間連続して鑑賞することができます。満開になると、まるで蝶の群れが一列になって優雅に飛んでいるように見えます。その優雅なゆったり感は人々に詩的で夢のような感覚を与えます。

胡蝶蘭は、50 種以上が存在する有名な切り花種です。胡蝶蘭は、短い茎、大きな葉、1~数本のアーチ型の花茎、大きな花を持つ単茎着生ランです。蝶のような形をしているため、この名前が付けられました。その花は形が優美で、色も華やかです。熱帯蘭の中でも貴重な存在で、「蘭の女王」とも呼ばれています。

胡蝶蘭の気根。植物の茎から直接成長し、空気中の水分や栄養分を吸収する根です。胡蝶蘭は呼吸と成長を気根に依存しており、特に水浸しや蒸れを嫌います。

本来の生育環境では、胡蝶蘭は岩や木の幹に垂れ下がった状態で生育します。

東南アジア諸国を旅行すると、4月から9月まで木にぶら下がっているこれらの小さな妖精を見ることができます。

胡蝶蘭の花言葉は「幸せが舞い降りてくる」。花や舞い上がる蝶のように、幸せは手の届くところにある。

胡蝶蘭にまつわる伝説もなかなか興味深いです。住むのに理想的な谷をずっと探していた蝶がいたが、他の蝶たちは自分たちの命は短いので、そんな谷を見つけることは不可能だと言ったそうです。蝶は探し続けて、ついにある日、夢に見た谷とまったく同じ、湧き水が湧き、美しい景色が広がる谷を見つけました。そこで、流れ星が空を横切った夜、蝶は谷に永遠に留まれるようにと願い事をしました。彼は願いを叶えた。黄金色の風が吹き、白い露が霜に変わると、蝶は粉になって谷間に散らばりました。それ以来、谷にはファレノプシスと呼ばれる新しい花が咲くようになりました。

切りたての胡蝶蘭のお手入れ
切り花としての胡蝶蘭は、国際市場で最も人気のある種類の 1 つです。近年、胡蝶蘭はフラワーアート、鉢植え、花束として大変人気があります。胡蝶蘭は、その明るくカラフルな色彩と模様、そして大きく美しい花の形から、フラワーアートや​​モダンなブーケによく使われるようになりました。それでは、切り花にした胡蝶蘭のお手入れに関するヒントをいくつかご紹介します。


花瓶の掃除

胡蝶蘭を受け取ったら、まず花瓶をきれいにし、10cmほどきれいな水を入れます。水位は高すぎてはいけません。高すぎると良くないので、低い方が良いです。

切り花の加工

花瓶を準備した後、胡蝶蘭の加工を始めます。まず、清潔なはさみを使って枯れた花を切り取ります。枝の下部に保存チューブがある場合は一緒に取り外します。花茎の下端で根を45度に切ります。

フラワーアレンジメントを始める

切りたての胡蝶蘭を花瓶に入れます。花を水面より下に置かないでください。一般的には、水中の枝の長さは3~5cm程度で十分です。水位が高すぎる場合は、少し捨ててください。

メンテナンス

胡蝶蘭を植えた後は、直射日光を避けて涼しい場所に置いて鑑賞するようにしています。これにより開花期が遅れる可能性があります。気温が低いほど開花期間は長くなります。ボトルの中の水は毎日交換する必要はありません。一般的には3日に1回水を交換すれば十分です。水を交換する際に、胡蝶蘭の枝の長さに余裕があれば、枝の下部を再度切り詰めることもできます。これも開花時期を遅らせるのに役立ちます。

以上

園芸 花のガーデニング